プロジェクトによっていろいろな進め方がありますが、
代表的な流れをご説明します。
いくつかの前提はありますが、広い土地・建物であるほど、より自由で全方位に妥協のない形をつくることができるのは事実です。
しかし、狭小敷地や異形敷地だからといってあきらめる必要はありません。
縛りがあるからこそ出てくる知恵や形状があり、結果的に唯一無二のものができる可能性を秘めています。
どちらともいえます。素材そのものの良し悪しは、多くの場合はコストに比例しますので、それは本当です。
しかし、「いいもの」の定義や求める結果にもよりますが、かけるべきところとかけないところを取捨選択し、見せ方や組み合わせ方を工夫すれば素晴らしい空間が出来ます。
現代の耐震基準や安全性、法規などを考慮する必要はありますが、
古い建物だからこそ出せる空気感や佇まいもあります。
手を加える内容にもよりますが、価値の再構築は十分に可能です。
ディテールにフォーカスしたデザインではそうかもしれませんが、デザインとはそれだけではありません。できるかぎり機能を損なわず、融合させることもデザインです。
芸術としての性格が求められる場合を除き、両立させることも私たちの仕事です。